宗谷岬ウインドファーム
風は稚内の味方
「稚内をいかに再生させるか?」
私達のビジョンの原点はこの日本最北端に吹く「風」にありました。
稚内は一年を通じて宗谷岬周辺で平均風速7.5メートルを超える風が吹く風の街です。この風は、漁業の町らしく、棒鱈や寒干しなど水産物の加工に利用されてきましたが、この地に暮らす者にとっては厄介者でもあります。
稚内市では平成9年に新エネルギー賦存量調査を実施し、風力エネルギーの豊かさが再確認されていました。それまでに、稚内では稚内市、民間を事業者とする合計17基の風車が稼動していました。
2005年12月、1000キロワット級風車57基をもつ宗谷岬ウィンドファームが稼動を始め、国内最大級の風力発電基地となっています。この壮大なプロジェクトが注目を集め「風のまち稚内」を大きくPRしてくれることを私たちは期待してます。
「北海道遺産」である雄大な「宗谷丘陵の周氷河地形」に点在する建設中の風車は、どこにもない独特の印象的な景観を生み出しつつあり、新たな観光資源の誕生をも予感さています。私たちはこれを千載一遇のチャンスと捉えて最大限に利用しつつ、まちの再生の道筋を自然エネルギーと新エネルギーの先進的かつ積極的な導入に見出そうと考えています。