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まちづくりビジョン
『最北端から最先端へ』
新エネルギーの活用モデルとなる地球環境に優しいまちづくり
- 日本最大の風力発電基地(宗谷岬ウインドファーム)が完成する"風のまち・わっかない"の特性を活かし、自然エネルギーを利用した新エネルギー活用システム*1を構築し、地球環境保全に取組む環境最先端のまちを創出する。
- 燃料電池社会到来に向けた先行的まちモデルとして、将来的に水素を大規模供給できる施設を設置し、地球温暖化防止に寄与する21世紀型の地方都市モデル構築を目指す。
- 「日ロ友好最先端都市・わっかない」*2として、将来的にサハリンの天然ガスと水素を混合した新しいエネルギー*3の利用を視野に入れた日ロ間での新エネルギービジネスを、環境に優しいエネルギーの利用促進という立場から推進する。
- 本事業は環境省が支援する国レベルの課題であるという認識の下に、市民参加によるまちづくり活動を通じて地球環境保全と新エネルギー活用の重要性を啓発し、人々が「地球環境に優しい暮らし」と「心の豊かさ」を実感できる"新エネルギー最先端都市"として地域の再生を目指す。
- *1風力を含む自然エネルギーで水素を製造し、燃料電池に送り込むことによって発生する電気と熱を利用するコ ージェネレーションシステム。不安定な風力発電を水素製造に利用することにより安定したエネルギー源とし て利用できる可能性がある。)
- *2平成14年12月首相官邸において小泉首相と稚内市長との面談の場で小泉首相により命名された。
- *3ハイタン(ハイドルジェントメタンの合成語):10%、15%ぐらいの割合で水素を天然ガスに混ぜた燃料。普通のエンジンで使うことが可能で水素とメタンの分離も容易。現在、サハリンの天然ガス埋蔵量は日本の使用量の35年分に相当すると見込まれている。
活用する地域資源
- 風力発電基地 …
- 宗谷岬ウインドファーム(1,000kW/h×57基=57,000kW/hで日本最大)
- 自然エネルギー …
- 風力(年平均7m/s以上)、波力、太陽光、雪冷熱、バイオマス等
- 研究教育機関 …
- 稚内北星学園大学
- 観光資源 …
- 稚内公園、利尻礼文サロベツ国立公園、北海道遺産(稚内ドーム、宗谷丘陵周氷河地形)
- サハリン …
- 豊富な天然ガス資源(水素原料)を持ち、宗谷岬から43km先に目視できる
優れている点
- 経済性 …
- 新エネルギーの総合活用モデル拠点として集客、起業、エネルギー関連産業の創出が促進され、まちの再生をもたらす。
- 新規性 …
- 寒冷地における燃料電池活用の試験的取組みとして企業の高い関心を得ており、風力等の自然エネルギーから水素を製造し、環境に優しい燃料電池社会のモデル都市を構築する。
- 発展性 …
- 風力発電と燃料電池を組み合わせて多角的に利用することで、売電事業のみならず先行的モデルとして地球環境に優しいまちづくりの可能性を提起する。
地域における環境と経済の好循環の間の関係
環境 ~自然エネルギーと燃料電池によるCO2削減~
- 風力エネルギーと燃料電池の連携
・不安定な風力を水素製造に有効利用
- 北海道特有の地域環境負荷の低減
- 不安定な風力を水素製造に有効利用・車社会、灯油暖房・輸送コスト、熱損失
→ CO2排出量が全国平均の1.3倍
- 燃料電池(電気+熱)でエネルギー利用効率が向上
- エネルギー供給の自立分散化
経済 ~環境最先端年がもたらすインパクト~
- 21世紀型都市モデル構想の経済波及効果
- 研究施設と大学との連携による魅力創出
- エネルギー関連企業の進出と研究者の定住
- インフラ整備、新産業創出、起業促進
- 視察、観光客等の入り込み数の増加
- サハリンとのエネルギービジネス最前線
- サハリンの豊富な天然ガス資源
- エネルギー備蓄基地に有利な立地条件